Switchで完全移植されたアンダーテールと2018年10月にチャプター1のみ配信された続編のデルタルーン。この2つは別の世界が舞台になっていますが、多くの謎を残したアンダーテールの謎を解く鍵がデルタルーンに含まれていそうです。
また、製作者であるトビー・フォックス氏もデルタルーンの前にアンダーテールをプレイするように勧めています。それは、2つの物語の舞台は別であっても共通点や謎だったフラグの回収があるからだと思います。
今回は、アンダーテールとデルタルーンの共通点からの考察と今後の展開の予想をまとめてみました。
※この記事はネタバレになります。
未プレイの方や自身でクリアしたい方は先に進まないで下さい。
それでも見ますか?
はい ♥ いいえ
フリスクとクリスの考察
アンダーテールの主人公フリスク(Frisk)とデルタルーンの主人公クリス(Kris)の名前はFを無くしたアナグラムになっています。
ゲームの考察では、つい登場人物に目が向きがちですが、この深いゲームはプレイヤー自身の存在がゲームにとって何なのか?も考察ポイントだと考えています。
riskとFの意味
riskは「危険」「脅威」と言う意味です。
Fは日本国内ではあまりなじみがありませんが、英語圏でFと一文字だけ書かれている場合は「追悼の意を表する」と言う意味があるそうです。
元ネタは人気PCゲーム。掲示板やニュースサイト、youtubeのコメント欄でもよく使われる表記のようです。
Frisk死体説
アンダーテール考察でよくみる説の1つで私もこの説を推しています。
内容としては最初に落ちてきた人間(以下キャラ)の死体が何らかの原因で蘇ったのがフリスクではないかと言う説です。それを裏付けする内容は以下の通りです。
- Friskの最初の持ち物に包帯があり、棺桶にも包帯が入っている
- ゲームオーバー時のテキストは床に臥したキャラに対してアズゴアが言ったセリフと同じ
- Gルートでキャラが入っていた棺桶の寝心地を知っている
アンダーテールの水溜まりの影は?
ウォーターフェルのある場所でbackspaceキーを押すと水溜りにキャラの服装に似た誰かが映ります。

水溜りに映る人物を最初はキャラだと思っていましたが、続編のデルタルーンのクリスにも見えます。クリスはキャラより成長した姿ですが同じ服装をしています。
主人公に関わる3つの存在
アンダーテールの世界観にはソウルやゴースト、決意、肉体と言った概念が存在します。この概念はデルタルーンにも引き継がれていると考えています。
アンダーテールからの考察
Pルートクリア後に再度ゲームを読み込もうとすると1度だけフラウィーが出て来てプレイヤーに声を掛けてきます。内容としては「せっかく皆が幸せな世界になったんだから、そっとしておいてよ。」というものです。そして、その時にキャラクターの名前を読み上げます。トリエル、パピルス、アンダイン、サンズ、アルフィー…そしてフリスクの名前も。
Gルートクリア時にキャラが登場して語り掛けてきます。内容としては「キャラとプレイヤーは同類ではなく、ソウルと決意はプレイヤーのものを借りていた。」といった内容を語っています。 再度ゲームを読み込もうとすると世界を破壊したため画面は真っ暗ですが暫くするとキャラが声を掛けてきます。内容としては「世界を復活させるためにソウルをよこせ。」というものです。
これらのことからアンダーテールのフリスクは、「フリスク(肉体?)」「キャラ(ゴースト?)」「プレイヤー(ソウルと決意?)」が1つになった存在であることが考えられます。
デルタルーンからの考察
デルタルーンのチャプター1では無事に現実世界に戻ってベッドで休むクリスですが、真夜中に突然飛び起き、自らソウルを引き抜き傍にあるカゴへとソウルを投げつけます。そして、キャラを彷彿させる不気味な赤い目とナイフを構えるシーンで終了します。

この時、カゴに投げつけられたソウルはプレイヤーのコマンド操作で動かすことができます。ここからは、クリスとプレイヤーは別の存在であること、プレイヤーがソウルであることが考えられます。
この他にも、プレイヤーが知らない間に“どうしても捨てたくない”“ゴミのかたまり”を持っていたりします。プレイヤーが知らないだけでゲーム内では主人公が行動し心情に変化があることが伺えます。

これはアンダーテールでも同じでプレイヤーからは無表情に見えるフリスクですが、サンズの審査場面などからはPルートでは笑顔で攻撃をかわしていたこと、Gルートでは病んでる顔をしていることが語られています。
最初に落ちたキャラもそうですが、それとはまた異なる存在としてゲームに登場するプレイヤーも、なぜアンダーテールやデルタルーンの世界に来ることになったのか。
よくあるRPGであれば「ゲームを買ったからじゃん。」で終わりですが、この深いゲームではそのこともストーリーに影響しているのではないかと考察しています。
ガスターの考察
ガスターは物語に直接は登場しませんが、ゲーム内の隠し要素であるファン値により存在が確認できる隠しキャラの1人です。一部データを意図的に操作する必要があります。

アンダーテールとデルタルーンの共通点で最初の名前の登録時に「ガスター」と入力すると、ゲームが強制的に終了しタイトルに戻るようになっています。
デルタルーンでは闇の世界携帯電話を掛けると「room-gaster」のBGMが流れます。
この仕様は、ガスターがデルタルーンの世界にも登場するからだと思います。
人物像
- 優秀な王国科学者でアルフィーの前任
- COREを開発した
- 何らかの実験に失敗し彼は空間にバラバラになって漂っている
ガスターフォロワー
アンダーテールではファン値によりCORE内に登場し、ガスターと思われる人物について語ってくれます。

「落ちる」のはキャラとも共通しています。

このフォロワーは「これが彼の残骸だ」と発言しており、左手の頭のようなものがガスターなのではないかとも言われています。

真実のラボ報告書
真実のラボの報告書の一部は時間系列や書き方から一部ガスターが記載したものと考察されています。私も№1~8(生前)と№17(空間を超えて散らばった後)はガスターが記載したものではないかと考えています。
因みに№17はデータ操作とフォントの解読が必要になります。
日本語版の変換は以下の通りです。
暗く暗く
さらに暗く
闇は濃度を増していく
影は次第に深く染み入る
フォトンの数値は
マイナス表示次なる実験
これは
実に実に興味深い
君たち2人はどう思う?
君たち2人とは誰か
ガスターの言う君たち2人はサンズとパピルスの可能性が高いです。
- ガスターの正式名はW.D.GasterでD.Wはwingⅾingsと言うフォント名の略。サンズやパピルスの名前の由来もフォント名である。
- サンズの使用する武器はGasterblaster
- パピルスも「ブラスターでフッ飛ばされてもおかしくなかったんだぞ」と自身もブラスターを所持しているような発言がある。
キャラの計画を知る数少ない人物?
真実のラボの報告書№4ではキャラとアズリエルの計画を記録したテープを見つけたと思われる書き込みがされています。報告書№4は時間系列や書き方よりガスターが記載した可能性が高く、ガスターは2人の計画を生前に知っていることが考えられます。
*No. 4 *タマシイに かんする/じょうほうを えるため/ニンゲンについて しらべた。 *しりょうを もとめて しろの/なかを さぐっていたら/こんな テープをみつけた。 *アズゴアは きっと/みたことが ないだろう。 *…きっと みないほうが いい…
キャラとアズリエルの計画とは
真実のラボでは有毒であるバターカップの花のエピソードとキャラがアズリエルに花をとりに行かせる内容のテープがあります。
このことから、キャラはバターカップの毒で自殺し、その際、アズリエルに自らのソウルを吸収させて結界を突破。地上で残り6つの人間のソウルを集めて、結界を壊させる事が計画だったのではと考えられます。
キャラは人間を憎んでいたので復讐の意図があったと思います。アズリエルを言いくるめたものの計画の途中でアズリエルが拒否して計画は失敗してしまいます。
キャラは何故、蘇ったのか…?
初回Gルートクリア時、キャラ本人も「アズリエルと私の計画は失敗したのに、なぜ私は蘇ったのか…?」と言った内容を話します。
その後、キャラは自身の解釈でプレイヤーが敵をせん滅させ、力を得たからだと言っています。
キャラの人格を呼び起こしたのはプレイヤーになりますが、キャラの要素であるフリスクやフリスクの肉体に宿るプレイヤーは誰が準備したのか。
2人の計画を知り、時空や空間を行き来できる誰かであれば全てを準備することができるかもしれません。
報告書№17の「次なる実験」が指していたのはフリスク、キャラ、プレイヤーの動向だったのかもしれないと考えています。
今後の展開①:フラウィーの言うゲームとは?
フラウィーはアンダーテールの世界を「これはゲームなんだ」と何度か発言しています。
最初はソウルを持たず、他人を愛する心を無くしたため「ゲームみたいなもの」と言う意味の発言と考えていましたが、続編のデルタルーンの世界観も見るとそれだけではない可能性も考えられます。
ダークナーとは何か
デルタルーンには現実世界と闇の世界の2つが存在しています。
物語途中で闇の世界に行くクリスとスージィー。
そこで出会うダークナーのヌイは、ダークナーにとってライトナーは創造主など神のような存在だと語っています。そして、ライトナーはダークナーたちを暗闇に閉じ込めてしまった、と。
ライトナーは外の世界から来たクリスたちを指しています。
ダークナ―たちは皆、トランプやチェスの駒、ヌイグルミをモチーフにした見た目をしています。チャプター1終盤で元の世界に戻ったクリスとスージィーは使われていなかった倉庫に戻っており、辺りにはトランプ、チェス、ヌイグルミが散乱していました。
ダークナーは現実世界の住人たちに忘れられた玩具だと考えています。

そして、先ほど触れたフラウィーの「ゲーム」発言。
アンダーテールとデルタルーンの舞台は違いますが、今後の展開に関連してくる可能性はあります。
今後の展開②:Switch版のClamGirl
ガスターフォロワーたちと同じくファン値によって登場するクラムガール。
Switch版では新しいセリフ「もうまぢかにせまっているわ」が追加されていました。
クラムガールはデルタルーンに登場するスージィと似た名前のスージーについて語るキャラクターです。
名前の綴りは違いますが、今後の展開に関連があるためセリフを追加したのだと考えています。

今後の展開③:ロストガールとは?
トビー・フォックス氏のTwitterで制作途中の画像が一部公開されていましたが、その1つにノエルが登場しています。
ノエルはデルタルーンから初登場のキャラクターで、チャプター1では現実世界のみの登場です。そのため、序盤と終盤でしか交流がありません。
序盤の学校では幼馴染である主人公クリスの世話をやいてあげるなど優等生な一面と、相手に強く言えずに流されてしまいがちな一面が描かれていました。そして、スージィが好き。

終盤では入院中の父親のお見舞いに来ています。母親はキャリアウーマンで忙しいようで、家族の中でも少し複雑な立ち位置にいそうなノエル。そして、スージィが好き。

チャプター1では現実世界によくありそうな学生服でしたが画像ではファンタジーなローブのような服を着ています。教会の聖歌隊の服なのか、それともノエルもダークナーたちのいる世界に行くのか、今後の展開が楽しみです。
まとめ
今回は、フリスク・キャラ・プレイヤーの存在についてガスターと言う謎の人物から考察をしてみました。
細かい作り込みが魅力のトビー・フォックス氏のゲーム、今後の展開が楽しみです。
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