太ってしまうのは、消費カロリーより摂取カロリーが上回っているからですが、なぜ、太るまで食べ続けてしまったんだろう?どうして気付かなかったんだろう?と思っていました。
肥満要因の1つである太る遺伝子の特徴と一緒に、今回は心理学の側面から肥満についてまとめてみました。
太りやすい人の心理的特徴、リバウンドしやすい人の心理など肥満者の心理についてです。 太っていた頃の自分と照らし合わせると『まさに…!』と言う内容でした。
肥満者の心理研究をまとめてみた
健康増進の目的で肥満者の心理的特徴を知る研究は多くされているようです。私自身に当てはまっているなと思ったことや、ダイエットを続ける上で念頭に入れておいた方が良いなと思った内容をまとめてみました。
太りやすい人の心理的特徴
日本で肥満治療を目的に入院している患者を対象に性格検査を行った研究報告では
単純肥満症者は、
受動的で不都合な現実を否認し心地よい世界に安住しようとする傾向がある
その傾向が
自分の摂食行動の問題や大食の原因を認識していない事に結び付いている。
と報告していました。
これは、過去の私にかなり当てはまっていました。太っていても危機感がかったです。
過去の話です…👇️



へへっ。

我ながらなかなかでした…。
物事の意思決定や行動選択において対処困難を伴いやすく、自身の感情を把握し調節・表出する力が未熟な傾向がある。
①刺激を単純化して受け取ることで心理的な距離をとり安定を図る
②感情コントロール不全を避ける為、感情そのものを否定する
③対人場面では可能な範囲で他者との関わりを回避する
参考文献:肥満患者の心理的側面の特徴―ロールシャッハ変数の比較分析から― 林 果林ら
これも、過去の自分と当てはまっています…。
肥満をネタに嫌な事を言われても、嫌と思いながらその場では笑って本音は言わない。
人と関わるのも太った外見を馬鹿にされるのではないかと億劫に感じて関わらないことが多かったです。

なんか…辛くなってきたわ…。

この時、心のどこかで、自分が太っているという劣等感が根底にあったように思います。 健康的な体脂肪率と体重になってからは考え方も変わって行動が起こせるようになってきました。
リバウンドしやすい人の特徴とは
日本の健康増進施設で減量プログラムを終了した女性達を対象に、その後1年間の関わり、リバウンドを防ぐ有効方法を検討した研究でした。
リバウンドがみられた女性は食事制限をしない傾向があり環境や感覚からの外的刺激に影響を受けやすい。不安、怒りから喚起される食行動の傾向が示唆された。
リバウンドがみられなかった女性は精神的健康が安定していることが示された。
栄養健康情報を知り、モチベーションを高め、心理的サポートを受けることが有効。
参考文献:減量した肥満女性におけるリバウンドの原因と電話・ニューズレターによる介入効果 山口節子
“外的刺激に影響を受けやすい”これはFTO遺伝子変異型の特徴です。思わずギクッとしました。心理学も遺伝子も切り口は違いますが、行動の傾向を統計学で導き出すと言う点では同じです。説得力があります…。
FTO遺伝子の特徴とダイエット方法をまとめた記事はこちら👇️
今後の対策
心理学を調べてみましたが、遺伝子科学と共通している部分も多かったです。
太りやすい傾向の人は外的刺激に弱い為、美味しそうな匂いのする場所、スーパーやコンビニのスイーツコーナーなどには無暗には近付かず食事管理を行う事が大切なようです。
そして、精神的健康。思いつめる、ストレスをためると、ダイエットの阻害になるようです。
しかし、仕事でもプライベートでも不快な思いを全くせずに過ごすのは難しいです。
不快な気持ちになった時、食べ過ぎてしまう自分を頭の片隅で知っておくだけで『あ、食べたいのは嫌な事があったのか。』と思い出し、食べ物ではなく不快な思いをした自分自身と向き合ったり、眠ったり、他の趣味で発散するなど冷静な対応が出来るかもしれません。
まとめ
- 太りやすい人は不都合な現実を否定する傾向がある
- 太りやすい人は自身の感情を把握し調節・表出する力が未熟な傾向がある
- リバウンドしやすい人の特徴は食事制限をしない
- リバウンドしにくい人は精神的健康が安定している

なかなかグサッとくる内容でしたが、それも受け入れて自分自身に負けないように生きていきたいです。この他にもダイエットに関する情報をまとめています。ゆっくり見て行って下さい。