遺伝子編集して生まれた双子・ゲノム編集とは

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遺伝子検査

遺伝子研究は近年進み、遺伝子組み換え食品やB型肝炎ウイルスへのワクチンなど遺伝子研究の賜物が日常生活にも繁栄されお世話になる機会が増えてきました。

一方で1997年には羊のドリーで有名なクローン技術が生まれ、倫理的な懸念があると問題になったことはつい最近のように感じられます。

しかし、遺伝子に関する懸念は食物や動物ではなく、既に人に及んでいます。

2018年11月27日に世界で初めて遺伝子の一部を編集(ゲノム編集)して強化された人が誕生しました

今回は、遺伝子操作とその問題点についてまとめました。

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ゲノム編集とは

人の身体は1つの受精卵が分裂して出来たもので、脳も皮膚も筋肉も身体を作る全ての細胞は元をたどると同じ細胞になります。

そして、その細胞全てに同じDNAが組み込まれています。

ゲノム編集は受精卵の段階で、DNAを分解する酵素や損傷したDNAの修復する力を使用してDNAを切断したり結合させたりして思い通りに標的遺伝子を編集する技術のことを言います。

  

デザイナーベビーとは

そして、そのゲノム編集の技術を利用して周囲が望む外見や能力などを持たせて生まれた子供をデザイナーベビーと言います

    

露露と娜娜(ルルとナナ)

2018年11月27日 中国の南方科学大学のHe Jiankui氏がゲノム編集によって双子のゲノム編集をし、HIV(エイズ)への耐性と脳機能と認知機能の強化を持たせた女児、露露ルルと娜娜ナナ(仮名)を出産させたと報告したそうです。

これは人類初のデザイナーベビー誕生と言うことになり、世界各国だけでなく、中国国内からも非難の声が上がりました。

大学では研究プロジェクトを知らなかったとし現在He Jiankui氏は無給の休暇に入っているようです。

    

人類のタブー?問題点はどこにある

遺伝子からみた問題点

容姿や思考、体質や病気の発症率などは何億とある遺伝子の、いくつかの組合せによって決まります。

しかし、この膨大な数の組合せとその仕組みは現時点では十分に解明されていません。

現状がわかっていない状態での人体実験は、被験者のその後の生活に支障をきたすリスクが把握されておらず、また問題に対応する策がない状態ということです

以前の記事で記載した、遺伝子検査の結果が会社ごとに違う理由も良ければ参照下さい。

      

人類の繁栄からみた問題点

遺伝子が解明されたとしても問題点はあります。

周囲からみて優良な遺伝子のみ残すと偏りが出てしまいます。

新たなウイルスや細菌、奇病が出現した際に対抗する遺伝子がない場合、人は絶滅してしまう可能性があります

実際の例として、鎌状赤血球と言う遺伝子性の貧血病。

ドーナツ状の赤血球が鎌状になることで酸素と上手く結合できず貧血になるというものです。

一方でマラリアの原因になる原虫は赤血球内で増殖しますが、鎌状赤血球では上手く増殖出来ないため、マラリアへの耐性になると言われています。

一見、不利に見える遺伝子も実は生き残るための人類の才能。それを自らの手で葬ることになるかもしれません。

     

倫理観の問題点

倫(人の輪・仲間)+理(ことわり・模様)=倫理(仲間の間での決まりと、守るべき秩序)

今は、研究者であるHe Jiankui氏の倫理観が問題視されています。

一方で、人類初のデザイナーベビーとして生まれた露露と娜娜の人生は今後どうなるのか。

周囲が2人の人権を尊重し平等に付き合うことが出来るのかも人類の倫理観の問題になるかもしれません。

     

遺伝子研究の今後

今回の報告は世界中にショックを与えました。

しかし、遺伝子研究により生活が豊かになったり、今まで治療困難であった病気の治療薬を誕生させているのも事実。

今後は遺伝子研究の進歩を見越し、世界全体での遺伝子研究の倫理感の統一が求めれると考えます。

    

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