動物と人のキメラは既に誕生・作られた理由とは

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遺伝子検査

漫画や映画の世界に登場するキメラですが、既に現実世界にも登場していたのは知っていますか?

2017年に人間の遺伝子情報を持った豚の胎児がゲノム編集で誕生し、2018年にはそれより更に人間の遺伝子の割合を多く持った羊の胎児がつくられました。

時代を追うごとに人間の遺伝子の割合をより多く持つキメラが誕生しつつありますが…。

今回は、キメラはどうやって作られるのかキメラは何故作られるのかをまとめました。

     

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キメラを作る方法は2種類

キメラとは、同一の個体内に異なる遺伝子情報をもつ細胞を持っている状態を言います。

臓器移植

別の動物の臓器を移植することもキメラを作ることになりますが、移植先の免疫システムにより臓器が拒否されると上手く適合しないようです。

ゲノム編集

動物の幹細胞を異なる動物の胚に移植することでキメラが誕生します。

この時、そのままでは適合しないため、胚のゲノム編集で特定の臓器を作らないようにするそうですが、成功率はまだ低いようです。

ゲノム編集についてはこちらの記事もご覧ください。

     

人間と動物のキメラが作られる理由

動物に人間の遺伝子を持たせたキメラとだけ聞くと不気味に思います。

まさか、最強生物を生み出そうとしているのか?下手なB級ホラー映画より怖くて面白い漫画の『ジンメン』を思い浮かべました…が、違います。

話を戻しますが、このキメラ達は将来人間の臓器移植に使うことを目的に研究されています。

移植が可能になるには遺伝子の1%以上が一致していなければ拒否反応を起こすそうです。

2018年の羊でも人間の遺伝子を0.01%程度しか持っていないため臓器移植を行うと免疫システムで拒絶反応を起こして適合しません。

他にも、動物特有の感染症が人間に感染するリスクがあったりと今後も研究が必要なようです。

米国では臓器移植を待っている人が毎日約22人亡くなっているそうです。

心臓移植だけでも10万人以上がドナー待ちをしている状態ですが実際にドナーが現れ移植手術を受けられる人は年間2000人しかいません。

この研究が進めば、将来的に移植する前に命を落とす人が減るかもしれません。

   

人間の遺伝子を持って生まれた動物

現在は倫理観の問題から、成長は受胎して4週間程しか認められていません。その後は破棄しなければいけない決まりになっています。

2017年には人間の幹細胞を移植した豚の胚が誕生しました。

この時、豚の胚の中の人間の細胞の割合は10万個に1個程度だったそうです。

余談ですが、豚は人間と臓器の大きさが似ている、消化吸収の生理が似ているなどの類似するところがあるようです。

実際に医療現場では血液が固まることを防ぐヘパリンの製造は豚の小腸由来で出来ています。

    

2018年には羊の胚の中に含まれる人間の細胞の割合を以前より増やすことに成功し羊の胚の中の人間の細胞の割合は1万個に1個となっています。

1年間で約10倍も人間の細胞を増やすことに成功していますが、これでも細胞全体でみると0.01%で移植可能になる1%にはまだ時間が掛りそうです。

      

まとめ

  • キメラとは同一の固体内に別の遺伝子情報をもつ細胞を持つものを指す
  • ゲノム編集で既に人間と動物のキメラは作られ研究されている
  • キメラが作られるのは将来、人間の臓器移植に貢献するためだった
  • 移植するには遺伝子が1%以上の一致が必要で現状では達成できていない
  • 他にも動物固有の感染症などがあり今後も課題は多い
もじゃさん
もじゃさん

今回はキメラについて調べてみました。本来の目標である臓器移植までには細胞の割合や感染症、倫理観など様々な課題が多い状態のようです。

       

閲覧有難う御座いました。

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